ポン・ジュノ監督がクリエイティブな影響を受けた映画として選んだ10本を紹介します!全体的に見るとやっぱり犯罪劇やサスペンス、スリラー系が多いですね。監督が選ぶだけあって、単純におもしろく、見ごたえある映画ばかりです!
『パラサイト 半地下の家族』は現在、Amazonプライムビデオでレンタル配信中です!無料トライアル期間中も視聴できますので、まだ利用したことがないという方はユーザー登録をしてみましょう!貧民街の半地下住居で暮らす4人の家族が、家庭教師、運転手、家政婦として丘の上に建つIT長者の邸宅に寄生していくという物語。半地下住居は私の住むまちにもあるが、これは結果として1階の住居が地表より低くなってしまっただけ。韓国の半地下は1960年代、北朝鮮の攻撃から身を守るため、韓国政府が住宅建築の際に避難場所として地下層の設置を義務化する、という形で生まれたものだ。それでも、集落で暮らす同級生を「くさい」と思ったことはなかったし、においがいじめや喧嘩の原因になったことは高校生になってもなかった気がする。仲のいい友達がそこにはいなかったこともあるが、その集落でさえそんなふうだったので、ホームレスではない人から漂う”思わず顔を背けたくなるようなにおい”を想像するのは難しい。昭和生まれ。本業は企業取材が得意なフリーランスライターです。WOWOW、hulu、Netflix、U-NEXT、Amazonプライム、FODプレミアム、dtvのうち2~3つのサービスの加入と解約を繰り返しながらオンデマンドライフを楽しんでいます。過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン… しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。韓国統計庁の2015年人口住宅総調査によると、半地下で暮らしているのは約82万人。韓国の人口は約5,000万人なので、ひと握りとは言えない数の国民が、常に湿気を帯びていて、まとまった雨が降れば汚水が流れ込むような劣悪な空間で息を潜めている。その地下避難場所は、経済の急成長と人口増加に伴い、住居として認められることになった。そして政府が陽の当たらない環境の改善を目的に地表面の算定基準を緩和したことによって、この映画の家族が暮らす「半地下」住宅へと進化した。そんな暮らしの象徴がにおいなのだろう。ホームレスとは違い、身体と衣服を洗うことができるのに、富裕層の人が思わず顔を背け、車の窓を開けずにはいられないにおいとはどんなものなのか。人生の敗者だから仕方がないと諦められた家族がそばにいれば笑って済ませることができるかもしれないが、ひとり残されて、心を許してきた大切な人ににおいを指摘されたら、私はたぶん、あっという間に恥ずかしさと情けなさに支配されて死んでしまうだろう。(momoco)パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…“半地下住宅”で暮らすキム一家と、“ 高台の豪邸”で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく……(公式サイトより引用)“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。「僕の代わりに家庭教師をしないか?」受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。“受験のプロ”のギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった? ポ ン・ジュノ監督の映画「パラサイト」がオスカートロフィーを獲得した。 韓国映画史上初だ。 9日(現地時間)、米国LAドルビー劇場で開かれた第92回米国アカデミー賞で「パラサイト」の脚本を制作した ポン・ジュノ監督 と ハン・ジニョン作家 が 脚本賞を獲得 した。
言わずと知れた ジュノくん初出演映画「 監視者たち 」 で共演した.
?。さて、この「パラサイト 半地下の家族」は、2019年のカンヌ国際映画祭のパルムドール(最高賞)受賞作だ。2018年のカンヌ映画祭では是枝裕和監督の「万引き家族」が受賞しているので、貧しい「家族」の物語なのだろうなと心の準備ができてしまうけど、内容はまったくの別モノ。ポン・ジュノ監督がテーマにしたのは韓国の格差社会。 韓国の気鋭監督ポン・ジュノの長編第7作目となる『パラサイト 半地下の家族』。映画史においても、これまで貧富の格差は頻繁に取り上げられてきたテーマです。アイディアという以前に、私たちの周りを見渡しても、お金持ちと、お金がない人ではすぐに見分けがつきますよね。友達や親戚を見ても、お金持ちとそうでない人たちがいます。しかも、身なりや乗っている車などでそれが一目瞭然でわかってしまう。なので、現代に生きる私たちが、“貧富の格差”について考えるのはとても自然なことなのではないかと思います。全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが…この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく──。※注)『下女』(60年、キム・ギヨン監督)は、裕福な作曲家の家のメイドとなった若い女性が、一家を次第に支配し始める様を描いたサスペンス。窓や階段の使い方が特徴的で、キム・ギヨン監督の最高傑作ともいわれています。もちろん、先程も言ったように、貧富の格差は100年以上前から描かれている普遍的なテーマです。では何が違うかといえば、“恐怖心”なのです。韓国、日本、世界においても、こうした不安や恐怖心はどこにでも見られます。未来もこのまま良くならないかもしれない。悲観的な話になりますが、そういったシンプルな不安や恐怖が、多くの作品に現れていると思います。でも、窓は窓でも、両者の窓の概念は違います。パク家は、家も造形的で庭の手入れもされている。周りに木が植えられていてプライバシーが保たれ、城壁のように家を守っています。半地下の家は窓はあるけれど、見えるのは人の足や車のタイヤで、消毒ガスが入ってきたり、放尿する人さえいます。まるで外から中を覗かれているかのようで、プライバシーはまったくありません。洪水のときには汚水が入ってきてしまうくらいです。これらの家のセットはとても重要で、シナリオを書いたときに一緒にドローイングを描き、美術監督に渡しました。制作費の中でセットのコストはかなりの割合を占めていますね(笑)。ネタバレになりますが、この作品には“第三の家族”が登場します。地下室に夫婦がいたわけですね。これまでの映画、例えば私の撮った『スノーピアサー』でも貧しい者と富める者の対比が描かれますが、『パラサイト』が新しいのは、第三の家族の存在があるからです。映画のプロモーションの段階では、第三の家族の存在は明かせませんでしたが、第三の家族の存在は、この作品を差別化する最も重要な要素です。2019年5月に開催されたカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを韓国映画として初受賞という快挙を成し遂げ、ゴールデングローブ賞でも韓国映画として初の外国語映画賞を受賞する他、数々の映画賞に輝いています。来る第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞の計6部門にノミネートされており、受賞が期待されています。物語の舞台は現代の韓国・ソウル。ひなびた半地下の住宅で暮らすキム一家は、事業に何度も失敗している父親のギテク、元ハンマー投げの選手ながらも今は内職に精を出す妻チュンスク、大学入試に失敗し続けている長男のギウ、予備校へも通えない美大志望のギジョンの4人家族。誰も定職がないその日暮らしの一家ですが、ある日、友人の紹介でギウがIT企業の社長パク氏の娘ダヘの家庭教師の職を得ます。低所得者層の一家と新興富裕層の一家。普段の生活では決して交わることのないふたつの階級の家族が出会ったとき、物語は思いもかけない方向へ転がり始めます……。最初、観客はキム一家を貧しい家族と思っていますが、実は、もっと貧しい家族がいたんだと気がつくんです。悲しいことに、富裕層の家族とではなく、その貧しい家族同士が闘いを始めるのです。それは2時間の映画の大部分を占めると言ってもいいでしょう。第三の家族の男性の存在は、ソン・ガンホ演じるキム家の父親にとって恐怖でしかありません。未来は自分もああなるかもしれないという可能性を孕んでいるからです。彼は、半地下ではなく、“完地下”にいます。実際に、完地下に住んでいる男と比べると、ソン・ガンホは恐怖も感じるけれど、まるで自分は中産階級にいるような錯覚に陥ったんですね。第三の家族の男は、「地下に住んでいるのは、僕だけじゃないよ。半地下までみんな合わせたら、相当な数だよ」と言いますが、父親は“一緒にしてくれるな”と思うわけです。恐怖を覚えたと思います。
ポン・ジュノ×ハリウッドの融合を体験したいあなたに 『スノーピアサー』 ポン監督作品常連のソン・ガンホと、キャプテン・アメリカ役で知られるクリス・エヴァンスが共演した今作。 地球温暖化防止のため薬品を散布した結果、氷河期が再来。
ポン・ジュノ監督がテーマにしたのは韓国の格差社会。 貧民街の半地下住居で暮らす4人の家族が、家庭教師、運転手、家政婦として丘の上に建つIT長者の邸宅に寄生していくという物語。 ※本記事は、ポン・ジュノ監督自身からの『パラサイト 半地下の家族』および『母なる証明』に関する重大なネタバレが含まれます。本編観賞後にお読みください。ジョーダン・ピール監督『アス』のネタバレも含まれます。 韓国の気鋭監督 […]